ロサンゼルス、非医療系のEssential Businessにマスク着用を義務化

本日4月7日(火)、2月に撮影したお客様の納品物を郵送するため郵便局に行きました。郵便局はEssential Businessなので通常通り営業していますが、職員はもちろんのこと、お客さんの9割がマスクを着用。マスクの習慣がほぼ皆無だったアメリカ人の行動意識が変わっていました。

新型コロナが蔓延して今日初めて郵便局に行ったわけですが、あらためてここが感染リスクの高い場所であることを認識しました。客もスタッフもSocial Distanceを保っているとはいえ、日本でいう「三密」に近い環境です。

しかし、こうしたEssential Businessが動いているおかげで、私たちの生活は維持できています。そして、医療従事者はもちろんですが、食料品店にしてもドラッグストアにしても郵便局にしても、不特定多数を相手に働いている非医療系のEssential Business従事者もみな命がけだと思いました。あらためて見ると、本当に危険な環境なのですから。列に並んで彼らの仕事を見ていると、市民生活を維持するために前線で働く彼らへの感謝の気持ちが湧きあがりました。ありがとうございます。

さて、本日行われたエリック・ガルセッティ・ロサンゼルス市長の定例会見で、マスク着用について重要な発表がありましたのでお知らせします。

今週金曜日(4/10)の午前0時から、食料品店やドラッグストア、レストラン、ホテル、タクシー、UberやLyftなどのライドシェア、工事現場など、非医療系のEssential business従事者に対し、就業中のマスク着用が義務付けられます(鼻と口を覆うタイプのマスク)。また、雇用主は従業員にマスクを提供するか、マスクの購入費を支払わなければなりません。さらに、従業員、ビジター、顧客間のSocial Distance確保を徹底するとともに、従業員に対して石けんやサニタイザーを常備した清潔なトイレの提供、および30分ごとの手洗いを許可するよう指示しました。

ガルセッティ市長は、この命令を出すのになぜ時間がかかったのかの質問に対し、マスク不足が続いていたためとし、現在は十分に行きわたる供給能力を確保できたと話しています。また、アメリカでは食料品店で働く人が多く新型コロナに感染し死亡している現状を踏まえ、緊急施行に至ったとしています。

一方、こうした非医療系のEssential Businessを利用する一般客についても、これらのサービスを利用する際にはマスクの着用を義務付けました。もしマスクを着けずに訪れた場合、ビジネス側(店舗や現場)がサービス提供を拒否できるようになるとのことです。

本日の会見は下のリンクにあります。ご覧になって正しく内容を理解してください。
https://corona-virus.la/

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国名
感染者数 死亡者 回復者数
(4月7日午後7時45分現在)

アメリカ
39万8,809人(最多) 1万2,895人 2万2,461人

スペイン
14万1,942人(2位) 1万4,045人 4万3,208人

イタリア
13万5,586人(3位) 1万7,127人 2万4,392人

フランス
11万70人(4位) 1万343人 1万9,523人

ドイツ
10万7,663人(5位) 2,016人 3万6,081人

日本
4,257人(30位) 93人 622

※Johns Hopkins University & Medicine, Coronavirus Resource Center
https://coronavirus.jhu.edu/