外国に住んでいると、新型コロナウイルスに対する日本人の姿勢・様子はとても危険に見えます。外出の自粛ムードが広がりつつあってもです。「アメリカの方が断然ひどい状況じゃないか」という反論はあるでしょう。しかし、今アメリカ人は外に出ていません。実に国民の9割(約2億9,000万人)が自宅待機命令下で生活しています。普段人が集まるところはほぼ閉鎖。極端な話、スーパーやドラッグストア以外行くところはありません。
カリフォルニアに自宅待機命令が出たのは3/19。すでに19日間も人の動きが抑制されています。それでもまだ感染者と死亡者は出ています。でも、同令の施行が遅かったら被害者の増加期間はさらに伸びていると思います。
確かに日本の方がアメリカより感染者と死亡者の数は少ないですが、日本は今も人の動きがある以上、アメリカより感染リスクが高いのではないか、それが本当に心配なのです。
さてついに、日本政府は「緊急事態宣言」を出しました。東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県限定ですが、これにより全国的に危機意識が高まり、人の流れが抑制されることを願います。新型コロナは人感染が主であるため、至近距離で往来・接触する人の数が減ることは、感染・拡散の防止に効果的です。通勤などで外出せざるを得ない人はいるでしょうが、外の人が減ればSocial Distanceが確保しやすくなり、感染速度は鈍化すると思います(素人考えですが、きっとそう)。
あと重要なのが手洗いです。CDC(アメリカ疾病予防管理センター)も、感染防止の有効策として手洗いを奨励しています。CDCによると、ウイルスやバイ菌がうつるのは、
●洗っていない手で目や鼻、口を触った時
●洗っていない手で飲食物を用意したり摂取したりした時
●汚染された(汚れた)表面や物に触った時
●鼻をかんだ手や咳・くしゃみを押さえた手で、誰かの手や(多くの人が触れる)物に触れた時
だそうです。そして有効な手洗いのタイミングが、
●食事を用意する前、最中、後
●食事の前
●嘔吐や下痢症状のある人の介助をする前と後
●切り傷や外傷を治療する前と後
●トイレに行った後
●おしめを変えた後や、用を足した幼児を拭いた後
●鼻をかんだり咳やくしゃみをしたりした後
●動物や動物のエサ・フンなどに触れた時
●ペットのエサやおやつを扱った時
●ゴミに触れた時
★ドアノブやテーブル、ガソリンの給油ハンドル、ショッピングカート、セルフレジの画面など、公共の場で不特定多数の人が頻繁に触る場所に触れた時
★自分の目、鼻、口を触る前
です。特に★は、新型コロナの感染予防において特に重要としています。
【手洗いの方法】
①きれいな水道水(冷温不問)で手を濡らし、石けんを付ける
②両手をこすり合わせて石けんを泡立て、手のひら、手の甲、指の間、爪の間をよく洗う
③両手をこすり合わせながら、最低20秒以上洗い続ける。時間の目安は、「ハッピーバースデー」を2回歌いながら洗う
※実際に2回歌ってみたら約30秒かかりました。最低20秒ですから、2回分歌えば大丈夫ということでしょう。
④きれいな水でよく洗い流す ⑤清潔なタオルで拭くか、温風のエアタオルなどで手を乾かす
Source
CDC(Centers for Disease Control and Prevention)
https://www.cdc.gov/handwashing/when-how-handwashing.html
国名 感染者数 死亡者 回復者数
(4月7日午前2時現在)
アメリカ
36万8,449人(最多) 1万993人 1万9,919人
スペイン
13万6,675人(2位) 1万3,341人 4万437人
イタリア
13万2,547人(3位) 1万6,523人 2万2,837人
ドイツ
10万3,375人(4位) 1,810人 3万6,081人
フランス
9万8,984人(5位) 8,926人 1万7,429人
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日本
3,906人(31位) 92人 592人
※Johns Hopkins University & Medicine, Coronavirus Resource Center
https://coronavirus.jhu.edu/