【ロサンゼルス国際空港/LAXからの移動】

 ロサンゼルス空港に到着したら、最初に問題になるのが宿泊ホテルまでの移動手段です。ホテルによっては自前で送迎サービスを提供しているところがありますが、ほとんどの場合、観光客が自力で行くことになります。その方法はいくつかありますが、ドア・トゥー・ドアで行くことを最優先すれば、シャトル、タクシー、配車サービス(UberやLyft)、レンタカーとなります。

LAXの各乗り場

シャトル
 到着ロビーを出たところに各社の乗り場があります。分かりやすく表示されているので迷うことはないでしょう。あらかじめウェブサイトで各社のサービス内容と料金を比較し、希望に合うシャトルを予約しておくと安心です。シャトルは同じ方向に向かう客同士で乗り合う車(マイクロバスやバン)ですから、乗車客すべての目的地を経由しながら移動します。運が良ければ最初に到着しますが、一番最後に到着することもありますので、ホテル到着予定時間のすぐ後にスケジュールを入れない方がいいでしょう。

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<シャトル会社のウェブサイト>

Airport Shuttle
Prime Time Shuttle
Shuttle to LAX
AMワールド・エクスプレス
(日系会社・日本語可)
RKリモ・サービス
(日系会社・日本語可)
※日系会社は乗車場所を確認してください。


タクシー&Uber、Lyft
 タクシーはシャトルのような乗り合いではなく、日本と同じく自分だけを目的地に運んでくれるサービスです。それに対して配車サービスのUberやLyftは、タクシーのような個人乗車かシャトルのような乗り合いかを選択することができます。

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 いずれのサービスも以前は到着ターミナル前で乗車できましたが、現在は空港内の混雑緩和のため専用乗り場が用意されています。それを「LAX-it」と呼び、その場所に行かなければタクシーやUber、Lyftには乗れません(=到着ターミナル前では乗車できません)。なお、LAX-itでのUberおよびLyftの乗車方法は、それ以外の場所(街中やホテルなど)での通常の乗車方法と少し異なります。以下参照してください。

■LAX-itの行き方
 各ターミナルから出ている無料シャルトルに乗車して向かいます。シャトルは約5分おきに出ており、乗車するターミナルによりますがLAX-it までの所要時間は15分以内です。ターミナル 1、2、7、8からであれば、距離的に徒歩で移動することも可能です。

到着ロビーに出てきたら、このサインに従ってシャトル乗り場に向かってください。

到着ロビーを出たら、このサインに従ってシャトル乗り場に向かってください。

LAX-itの乗り場はこれ。いろんな交通手段の乗り場がありますが、このようにわかりやすい色と文字で区別されています。

乗り場の目印は緑の柱。

乗り場に来たシャルトルに乗車してください。このシャトルは乗車ターミナルからLAX-itまで直行します(他のターミナルには停まりません)のでスムーズにLAX-itに行くことができます。

乗車。LAX-itまで直行し、他のターミナルには停まりませんのでスムーズです。

LAX-it行きのシャトルにはこのマークが張ってあります。

LAX-it行きシャトルはこのマークが目印。

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 LAX-itに到着したら、サインに従って乗車希望(タクシー、Uber、Lyft)の乗り場に行ってください。

タクシーは日本と同じく乗車してドライバーに行き先を告げますが、UberとLyftは専用アプリを介して行き先を指定し乗車します。なお、空港に戻ってくる時(LAXを発つ時)は従来通り各ターミナル前に送ってくれるので、LAX-itに戻ってくる必要はありません

■LAX(LAX-it)からのUberの乗車方法
※LAX以外(市中)から乗車する場合はこちらをご覧ください。
①到着ロビーを出たら「LAX-it」行きシャトルの乗り場を探す。
②シャトルが来たら荷物を持って乗り込む(各ターミナルからLAX-itに直通/他のターミナルには止まらない)。
③LAX-itに到着したら看板に従ってUber乗り場に向かう。
④Uberのアプリを起動する。

このアプリは英語表示になっていますが、日本語版も同じレイアウトです。

⑤行き先を入力する(「Where to?」の欄に入力)

⑥行き先を入力したら、その時点での最短ルートと所要時間、および手配可能の車種と料金が表示されます。
⑦乗りたい車種を選び、確認(Confirm)ボタンを押します。
⑧次に乗車位置を選択します。LAX-itのUber乗り場はいくつかのゾーン(Zone)に分かれており、そのいずれかを自分で選択します。

※アプリを起動した時点で、アプリの位置情報を基に自動的に自分のいるところが判別され、乗車Zoneが選択できるようになっています。万が一LAX-itが自動表示されない場合は、手入力でLAX-itを選択してください(探してください)。

※表示されているZoneであればどこでも指定できます。空いている乗り場を指定すればいいでしょう。

⑨乗り場を決めたら確定(Confirm)ボタンを押します。
⑩アプリが車を探します(少し時間がかかる場合があります)
⑪車が見つかったら、アプリ上に車の詳細(車種、ナンバー)およびドライバーの名前と顔写真が表示されます。
⑫車を待ちます(車が到着するまでの時間が常時表示されています)。

⑬車が来たら、車およびドライバー情報と照らし合わせ、正しければ乗車します。

⑬目的地に着いたら下車する。

※後でチップの支払い画面が出ますので、払ってあげてください(マナーです)。


▼レンタカー

 アメリカで初めて運転する場合は少々の練習と慣れが必要となりますが、移動手段としては最も楽かつ自由に移動できる交通手段となります。日本人が多く訪れるロサンゼルスには日系のレンタカー会社も複数あり、そこでは日本語が通じ安心度は高くなります。下に日米のレンタカー会社のウェブサイトを紹介しています。旅程や予算などに合わせて適切な会社を選択してください。

レンタカー会社のオフィスは、ターミナルから少し離れています。そのため、レンタル予定の会社が出しているシャトルに乗ってオフィスに向かいます。なお、日系レンタカーを利用する際は、どうやってオフィスに向かえばいいか確認してください。

レンタカー会社のオフィスは、ターミナルから少し離れています。そのため、レンタル予定の会社が出しているシャトルに乗ってオフィスに向かいます。なお、日系レンタカーを利用する際は、どうやってオフィスに向かえばいいか確認してください。

レンタカー会社のシャルトル乗り場へは、紫のサインに従って向かってください。

レンタカー会社のシャルトル乗り場へは、紫のサインに従って向かってください。

レンタカーを借りる際のチェックポイント
①保険
 何かの時に頼りになる保険。海外での運転となると必ず入っておきたいものですが、その内容は結構複雑。日系のレンタカー会社なら日本語で説明してくれますが、米系ではそうはいきません。
 基本的に保険の加入は契約者の任意となっており、本来であれば最低限入るべき対人対物補償保険やレンタル車両への補償保険さえも加入の意思を尋ねられます。保険事情に詳しければ自分に必要な保険だけに入ることができますが、英語の壁もありそれはなかなか困難です。そんな時は、いわゆるベーシックな「フルカバープラン」に入ればまずは安心でしょう。
 なお、保険の種類には以下のものがあります。レンタカー会社によって呼び名は異なるようですが、内容は大体どこの会社も同じと思われます。

※下の例は「Hertz」の場合

●自動車損害賠償保険/Liability Protection (LP)
 運転中の事故による対人・対物の賠償責任金額を補償する保険
追加自動車損害賠償保険/Liability Insurance Supplement(LIS)
 LPの補償限度額を引き上げる保険。事故相手が無保険者または保険補償額が不十分の場合も補償対象
車両損害補償制度/Loss Damage Waiver(LDW)
 盗難・紛失・事故などでレンタル車両に生じた損害(額)への保険
搭乗者傷害保険/Personal Accident Insurance(PAI)
 契約者(ドライバー)および同乗者が事故により負傷した場合、規定金額が支払われる保険
携行品保険/Personal Effects Coverage(PEC)
 契約者(ドライバー)および同乗者(同居の第二親等)に対し、盗難・破損などの損害を補償する保険
緊急医療保険/Emergency Sickness Protection(ESP)
 契約者(ドライバー)または同乗者が、事故以外の原因で病気を発症した場合、医療費を負担する保険
※全てレンタカー契約期間中が条件

②マイレージ(走行距離)
 アメリカは広大かつフリーウェイが発達しているため、渋滞がない場合1時間も走ればかなりの走行距離となります。ラスベガス辺りまで足を延ばせばすぐに1,000キロくらいになりますし、レンタル期間が長ければ長いほど当然走行距離も増えるでしょう。
 米系の大手レンタカー会社では、走行距離ではなくレンタル日数でチャージするところが多く、その場合は何マイル走っても料金に変わりはありません。しかし会社によっては(あるいはプランによっては)、走行距離が決まっている場合があります。その場合、返却時に規定の距離を超えていたら追加料金がかかってしまいます。広範囲の移動を予定しているのであれば、「走行距離不問」(英語でUnlimited Mileage)の車を借りるようにしましょう。

③レンタルのオプション
 アメリカの車にはナビはついておらず、基本的に追加レンタルとなります。また、チャイルドシートなどもオプションでレンタルできますので、あらかじめどんな追加レンタル品があるのがウェブサイトで確認しておいてください。

③運転可能範囲
 運転できる範囲(どこの州までか)が規定されている場合があります。その場合は既定の範囲内で運転してください。

④返却時のガソリン補給
 会社によって異なりますが、現在は次の3つが主流です。

オプション1:プリペイド
 車のレンタル時に、ガソリンタンク満タン分の金額を支払います。そのため空のままで返却OK。ただし、ガソリンが残っていても返金されません。

オプション 2:給油せずに返却
 ガソリンを入れず返却するプラン。借りた時に入っていた量から減った分をレンタカー会社が給油し、顧客に請求します。ただし、1ガロン当たりのガソリン代は周辺価格より割高になります。

オプション 3:給油して返却 借りた時に入っていたガソリン量まで自分で補給し返却するプランです。

<日系レンタカー>

Sakuraレンタカー
ワンズレンタカー
OKレンタカー
スーパーチープレンタカー
AMPMレンタカー

<米系レンタカー>
ロゴをクリックしてください


フライアウェイ・バス(FlyAway Bus)

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 LAXとユニオン駅(ダウンタウンロサンゼルス)、ハリウッド、ロングビーチ、バンナイズの4カ所を結ぶ大型バスです。ドア・トゥー・ドアで目的地に行くことはできないものの、主要なホテルが集中するエリアにバス停があるため、まずそこまで行ってから他の交通手段に乗り換えると経済的です。値段は片道、ハリウッド8ドル、ロングビーチ9ドル、ユニオン駅(ダウンタウン)9.75ドル、バンナイズ9.75ドルです。乗り場はLAX各ターミナルの到着フロアにあり、下の青い看板が目印です。

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ハリウッドのバス乗り場
1627 North Vine Street, Los Angeles, CA 90028

ユニオン駅のバス乗り場
Patsaouras Transit Plaza, Los Angeles, CA 90012

ロングビーチのバス乗り場
107 E First St, Long Beach, CA 90802

バンナイズのバス乗り場
7610 Woodley Ave, Van Nuys, CA 91406