この写真は今日(4/1)、私の住むオレンジカウンティーを中心に店舗展開する食料品店「Mother's Market & Kitchen」で撮ったものです。ここは、店内で買ったものを食べられるようカウンター席が設置されています。しかし現在は州全土で店内飲食が禁止されているため、座席部分が撤去されています。本来であれば脚だけむき出しになっているはずなのですが、そこはアメリカ人的超~ナイス対応。紙袋に顔を手描きし被せてあるのです。そして絵の下に「Love each other」「Be happy」のセリフ。はぁ~、この緊張した中でなんて和むのでしょう…。これが10脚ほど並んでいるのを想像してください。アメリカ人のこういうセンス、最高に好きです。
さて、本日のCounty of Los Angeles Public Healthの発表によると、ロサンゼルス郡では昨日比で513人の感染者と11人の死亡者が新たに出ています。これまでの人数推移から、他人にウイルスを拡散してしまう無症状感染者がかなりの数に上っている可能性を指摘。CDC(Centers for Disease Control and Prevention)の新ガイダンスも、「我々ひとりひとりが無自覚で他人に感染させる可能性があることを常に警戒するべきである」としています。
私は今日も、エリック・ガルセッティ・ロサンゼルス市長の会見を見ていました。その中で、いくつかアップデートがあったのでご紹介します。
1. マスクについて
ガルセッティ市長は、公式に市民にマスク着用を要請(推奨)しました。市長は、「すべての市民に対し、外出時や誰かと接する時は常にマスクの着用を勧めます」と明言。「今後、我々は州や専門機関から(マスク使用の)要請があるでしょうが、彼らはまずCDCからの要請を待っています。しかし私はこれ以上待つことはできません。1%でも10%でも50%でも有効であることは実行すべきです」と語っています。
ただし、(鼻と口を完全に防御するタイプの)医療用マスクは医療の最前線に従事する者に確保すべきとし、一般人はバンダナやハンカチ、手作りマスクなど、布製のマスクで対応するよう要請しています。
また、市は医療用・非医療用のマスクを確保するために関連業界と提携。一般向けの布製マスクについては、400社におよぶ地元の衣類・アパレル製造会社からマスク製造の申し込みを受け付け、うち147社が条件を満たしました。これにより、毎週200万枚の布製マスクの生産能力が確保できるそうです。
ただ、WHOはどんな状況下においても布製マスクの使用を勧めないと明言しているようですね。一方、アメリカのCDCは米国民にマスク着用の勧告を検討しているとか。マスクに対するWHOとアメリカの意見が違ってくるのか、今後の動向が気になるところです。
2. ファーマーズマーケットについて
前のポストで紹介したファーマーズマーケットの一時停止についてですが、3/30の会見後各運営団体から多くの安全プランの提出があったそうです。市による審査を経て、現時点で24のマーケットに運営再開の許可が下りています。下のリンクにマーケット情報がありますので、開いているのを確認してからお出かけください。
http://streets.lacity.org/covid
3. 「さすがアメリカ」と思った話題
最後に一般生活には関係ありませんが、個人的に驚いた情報をひとつ。コロナ危機による営業停止命令に従わず、度重なる警告を無視して運営を続けていたビジネスが8件あるそうです。市長はそれらに対し法的措置を進めているとし、さらにロサンゼルス市水道電力局に、当該ビジネスの水と電力を止めるよう命令を出した模様。さすがアメリカ。毅然としていますね。
今日(4/1)の市長の会見は下のリンクにあります。ご覧になって正しく内容を理解してください。
https://corona-virus.la/