皆さん、いかがお過ごしですか? 私はロサンゼルスで、相変わらず自宅待機の生活を送っております。外出規制が始まって早や60日。まさかこれほど長期間家にこもる事態になるとは思ってもいませんでした。
今年2月末には、約6,000人集まるフォトの大規模イベントに1週間参加し、3月までは通常通りたくさんのカップルを撮影させていただきました。今となっては全てが嘘のように感じられます。
今年に入って、元NBA選手のコービー・ブライアントがヘリコプター墜落事故で死亡。同時に13歳のお嬢さんも犠牲になりました。あれほど悲壮感漂うアメリカを見たのは初めてでした。
日本では1月から新型コロナウイルスが話題になり始め、2月初めのダイヤモンドプリンセス号船内での感染で、国中がコロナの話題一色に。船内では死者も出ました。
ブライアント親子は、自分たちが事故死するなんて微塵にも思ってもいなかったでしょう。クルーズ船で亡くなった方々も、まさか楽しい旅行中に命を落とすなんてことは想像だにしていなかったはずです。
こういう事実を目の当たりにしていると、あらためて今後どんなことが起こるか本当に分からないという恐怖が過ります。何があってもおかしくないし、普通に暮らせていることは奇跡に近いことなのだと。
とくに新型コロナウイルスの蔓延については、いくら技術が発達しても、いくらテクノロジーが進化しても、生身の人間はやはり生身。自然の脅威と向かい合って生活せざるを得ないのは昔から変わっていないのだと再認識しました
今年に入って、自分の生き方はどうあるべきか、大いに考えさせられています。
ありきたりですが、やりたいことに挑戦し、今ある幸せに感謝しながら日々を精一杯生きていこう、そう思っています。
コロナが世界中で広がり始めた頃、昨年撮影させていただいた日本のお客様から、「以前から個人的に常備していたマスクが家にあり、少し余裕があるので、お送りします!食料品はありますか?マスクや食料品以外でも、暮らしの中で購入するのが困難なものなどがありましたら、遠慮なく頼っていただければお送りします!」とわざわざご連絡くださいました。当時の日本ではマスクは死活問題なのにもかかわらずです。撮影時に一度しかお会いしていない方からこういう言葉をかけていただくとは思ってもおらず、感動と感謝で胸がいっぱいになりました。やはり生身の人間ですから、思いやりのある言葉は次への大きな活力となります。自分も他人にそう言える人間にならねば。気にかけていただきうれしい限りです。本当にありがとうございました。
さて、ロサンゼルスでは、徐々にではありますがビジネスが再開されつつあります。ただ、エッセンシャル以外のビジネスでは店頭および店外での商品引き渡し業務のみが許可されており、本格的な再開はまだ先だと思います。ちなみに、本日5/18のLA郡衛生局の発表によると、477人の新規感染者が出ているとのこと。ビーチ、トレイルも再開されておりますが、依然新規感染者が何百人単位で出ている現状を見ると、個人的にはまだ外に出る勇気はありません。
現在CDC(米国疾病予防管理センター)は、日本の感染症危険度をレベル3(渡航中止勧告)としています。日本からアメリカへの渡航は禁止されてはいませんが、アメリカ入国後14日間は、自宅やホテルなどの宿泊施設での待機が命じられています。これがいつ解除されるかはわかりません。
従いまして、ロサンゼルスでウェディングフォトをお考えくださっていても(今は誰もおられないでしょうが)、しばらくの間は撮影日直前の入国は無理で、少なくとも撮影日の2週間前には渡米しておかなければならないことになります。
また、こちらから日本へ帰国する際も、日本側で同様の14日間自宅待機が求められるため、すぐに仕事や社会生活への復帰は見込めないと思います(「不要不急の外出はしないこと」と書いてあるのですが、この場合仕事は除外されるのかどうかはわかりません)。
つまり、ロサンゼルスに1日でも来ることで1か月の空白期間が生まれてしまいます。残念ながら、当分はこちらに(というかアメリカに)お越しになるのはかなり難しいと思います。
ただ、コロナは終息します。まだ時間がかかるでしょうが、必ず終息します。完全に収まらなくても、規制緩和と共に日本からのお客様も増えていくはずです。
その日のために、提供サービスの充実やロケーションの拡充、私のフォト技術の向上など万全の準備をし、そして今後も多くの方々に弊社をご利用いただけるよう、頭をフル回転させてお待ちしています。皆さま、お会いできるまでお元気でお過ごしください。
【Shigeyosh Takebe Photograhyからのお知らせ】
コロナで延期となっていた「ロサンゼルスフォトウェディング無料個別相談会」を東京と大阪で開催します。詳細はこちらをご覧ください。