アメリカで日々深刻さを増す新型コロナウイルスの感染拡大。トランプ大統領を始め、ギャビン・ニューサム・カリフォルニア州知事やエリック・ガルセッティ・ロサンゼルス市長、LA郡の衛生委員会長など、現状報告や感染拡大阻止のための方策を連日説明+質疑応答し、それが毎日TVで生中継されています。
今晩見た中で衝撃的だったのが、ガルセッティLA市長の「現在、全米で毎時1人以上が新型コロナで亡くなっている」という発言と、ニューサムCA知事の「カリフォルニア州における陽性者の実に50%は18~49歳で、年齢に関係なく誰もが危機感を持つべき」という発言でした。
これを書いているのはカリフォルニア時間の3月24日午後11時半頃なのですが、約12時間前の正午頃に調べた時は、
全米の感染者:5万206人(世界第三位)
全米の死者数:606人
でした。しかし今の最新データでは、
全米の感染者:55,222人(世界第三位)
全米の死者数:797人
となっています。驚異的な速度で感染者と死者が増加しています。ガルセッティ市長の発言は脅しなどではなく、実際はそれ以上の悲惨さで被害が広がっているということです。
一方ロサンゼルス郡の感染者数を見ると、24日正午時点で感染者数は662人。死者は11名です。
内訳
0~17歳:10人
18~40歳:268人
41~65歳:250人
65歳以上:107人
このデータでは49歳で分かれていないのですが、見る限りおそらく知事のいう通りLA郡でも半分以上が18~49歳の若い世代なのではないかと想像します。実際、LA郡からは感染者の平均年齢が49歳と発表されています。
また、亡くなった方の中に18歳以下の方がひとりいることも話題になっています。日本では高齢者の重症化が声高に叫ばれていますが、CA知事のいう通りその限りではないようです。
話は逸れますが、フロリダだったかな?先週末に大学生くらいの若者がビーチ沿いで飲んで騒いでいる様子がTVで映され、しかも本人がインタビューを受けて「コロナなんて気にしない」的は発言をしていました。それが全米で流れたのですが、先ほどのニュースで彼がSNS上で「自分が浅はかだった」と謝罪したと報道していました。
日本ではこの三連休に花見の人出が多かったとか、K1の大会が行われたなどの情報を見ました。確かに今はアメリカの方が危ないのかもしれませんが、こちらの状況とのあまりの温度差に驚きました。iPS細胞の山中伸弥先生が、「気を抜いた時に一気に広がる」とおっしゃっていました。日本の皆さん、どうぞ気を付けてください。
参考リンク
County of Los Angles Public Health
John Hopkins University & Medicine, Coronavirus Resource Center