ロサンゼルス市が、市内全てのレストランやバー、ジム、主要エンターテイメント施設(例えば映画館や音楽ライブボール、コンサート会場、ボーリング場、ゲームセンター、遊園地やテーマパーク、カジノ)などに営業停止命令を出しました。期間は3月31日まで。状況により延期される場合もあります。レストランは基本的に店内での飲食が禁止。テイクアウトや配達は可能となっています。ご存知の通り、学校はすでに休校になっています。
こうしたことから、今ロサンゼルスに来られても楽しめる機会は激減しています。いつまで続くか分かりませんし非常に悲しいことなのですが、今は声高に「LAにお越しください」とは言えません。こちらに住む者としましては「Welcome!」と言いたいです。でも止めておきます。私自身長年こちらに住んでいますが、このようなことは初めて。今後どのようになるのか全く見当がつきません。しかし、いつか収束するのは分かっています。その時に円滑に撮影を再開できるよう今から対応しています。
実は今週末にひと組ご夫婦が日本から来られます。こうした状況ですから、在米中に予定していたことがほとんどできなくなるとのこと。心からお気の毒に思いますが、だから余計に私の撮影を楽しみにされているそうです。はい、もちろん外出禁止令等が出ない限り精一杯撮影させていただきます!商業施設は開いていなくても、ロサンゼルスには海や山など自然に恵まれていますので、撮影以外にLAを楽しんでいただけるスポットをご紹介させていただきます。お会いできるのが楽しみです。お気をつけてお越しください!
さて、こちらでは早々に学校が休みになりました。日本では休校にかなりの抵抗や反対があったようで、ワイドショーはやいのやいのわめき散らし、野党の反対も多々あったようですが(与党内でも反対あったみたいですね)、実際は感染拡大の阻止には有効だそうです。下のリンクから尾身茂先生(新型コロナウイルス感染症対策専門家会議副座長)と山中伸弥先生(京都大学iPS細胞研究所所長)の対談を見てください。こうした方の話をじっくり聞くことがとても重要だと思います。僕はよくニュース番組で出てくるピーク時のグラフとピークをずらした場合のグラフ(下の写真参照)を信じていたのですが、新型コロナの場合、実は対応によってこの通りにいかないとか。とても勉強になりました。
対談
https://youtu.be/iE_g_StinjI
このグラフ
↓
僕は安倍首相の決断は全然間違っていなかったと思います。学校を休ませる根拠は何?っていろんな突っ込みがあったそうですが、前例のないウイルスに対抗するのですから、そもそも誰もが納得する根拠なんて示すことは無理だと思います。個人的には、病気に対しては強権的にでも蔓延を防ぐ方策を実施すべきだと思う。経済とか人権を言う前に人命です。
もちろん日本とロサンゼルスは国家と市という大きな違いはありますが、アメリカの他の市にもこうした動きがありますし、国としてもヨーロッパ各国からの入国を拒否。早々に中国の入国も拒否しています。アメリカは一気に休業・休校・入国拒否等の命令を出して、一斉に人の動きを止めています。経済に大打撃なのも十分承知した上での対応です。アメリカはこういう行動が早く、しかも大規模。私はいいと思っています。実際はこれらにより少々の混乱はあるにせよ、一般市民が反乱するかと言えばそんなことないですし(今のところ)、「あぁ~困ったなぁ」と愚痴を言いながらでもみんな従っていますから。
最近は何でも文末に「早く収束するといいですね」的な発言を散見しますが、個人的にはこの表現嫌いです。なんか無関係者みたいで。この問題、今となっては全人類が当事者です。正しい知識を得て感染を広げないよう、また無意味に他人を敵視しないよう、当事者意識をもって行動したいと僕自身は思っています。